私の計画と神様の計画

この病気になったら、誰しも一度は「こんなはずじゃなかった。なんでこんなことになってしまったんだろう」と思うことでしょう。

マック・まゆの家に入り、AAの帰りの夜道を歩きながら「私は、横浜なんて馴染みのない所を、今どうして歩いているんだろう」と思い、ほんの少し前は「ママ」と呼んでくれる子供達もいて、このままずっと一主婦として生きていくはずだったのに、今私はひとりぼっちじゃないかと感じた時、涙が出ました。

依存症という病気以上に、現在の状況を受け入れることができなかったのです。
だから、逃げたくて、一刻も早く出たいと、マック卒業に向けての一連の儀式的な提案をこなし、自分が立てた計画通りに努力し、先に先に進もうと思い頑張っていたつもりだったし、実際目標どおりに進んでいけていたはずでした。
けれど、思わぬ病気が見つかり、入院手術になって、自分の努力だけではどうにもならないことに直面しました。
自分が思い描いていた目標が崩れ、もうマックもやめようかとも思うほどで、「心」が理解するまで時間がかかりましたが、この経験から気付けたことは私にとって大きなものとなりました。
もしも、自分の計画どおりにすんなりと進んでいたら「ほら、やっぱり、自分の努力次第でどうにでもなるじゃないか」と、以前と全く変わらない考え方で何も気付けなかったでしょう。

今は、何か問題が起こった時、これは神様が私に何かを気付かせたいからだと思えて、生きていて起こる全ての事に意味があるのだとしたら、自分がその時に悩んで苦しんでいることも大切なんだと、立ち向かう力になれる気がします。だから、これからも私は神様の計画に乗っかっていこうと思っています。
バカボンパパじゃないけど「これでいいのだ」です。

（通所者 A・Iさん）